癌の夫と共に

癌治療を通して人生を改めて見つめ直すつもり😅のブログ

義父と夫

夫は3人兄弟の末っ子。
上2人は双子でいずれも独身。
2人共それなりに名前の知れたいわゆる大企業に勤めている一方で夫は派遣社員。1度もちゃんとした企業に勤めた事もなく、しかも転職は20回。
学生の頃から自分に甘くいい加減だった夫に対して義父は良い感情を持っていなかったようです。
事あるごとに義父と夫は衝突していました。

実は夫が癌宣告される3ヶ月前、去年の暮れから義父の様子がおかしくなってきました。1日ほとんど寝て過ごし食事もほとんど取らなくなっていました。
受診するよう何度も勧めたのですが聞く耳持たず。
しまいには怒り出す始末。
そうこうしているうちに体調不良で救急車で搬送され、そのまま入院となりました。
検査の結果「認知症」の診断。
私達家族は勿論、義父本人も寝耳に水の結果。
思い当たる言動もなかったのに本当に驚きました。

でも入院してから話が噛み合わなくなってきたり
物忘れが酷くなっていきました。
そんな中義父は義兄達の事を心配する話、例えば
「仕事が大変だろう」「体を壊していないか」「結婚出来るか」など喋る事が多くなってきました。
そして義父の記憶はどんどん不確かな物になり成人してる息子達が小さい頃の記憶へと変化していきました。


見舞いに行く度にそんな話を聞いていましたが、義父の口から夫の名前や話を聞く事はほとんどありませんでした。ただ1度だけ夫の事を「あんな奴は息子じゃない」と腹立たしそうに言った事がありました。(その場に夫が居なくて良かった)

そんな義父は今年7月肺炎で亡くなってしまいました。息子である夫が癌宣告された事も知らず、1度も夫の話をする事もなく…。

長くなりそうなので今日はここまでにします。
続きはまた明日書こうと思います。